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□お医者さんごっこ[停止中]
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「田中さん、もう退院しても大丈夫ですよ」
「本当ですか!?」
「えぇ」
にっこりと微笑んでやれば誰もが頬を赤らめる、この病院1のモテ男。"蓮"は俺の恋人だったりする。
廊下を歩けば誰もが振り返り、ため息を漏らす。
甘いマスクに相応の優しい性格は患者だけではなく医師や看護士にも人気があり、密かにファンクラブまであるらしい
「…相変わらずの人気ですね美島先生」
「いえいえ、とんでもないですよ雪咲先生」
ようやくファン達から解放された美島がため息をつきながらソファに座る
「休憩室にくるのにも一苦労ですね」
「…いえ…」
とは言っているものの、実はかなり疲れているらしい。
こめかみに手を当て眉間に皺を寄せている。
「癒してくださいよ…雪咲先生…」
2人分のコーヒーを淹れて隣に座った俺に、早速にじり寄る蓮。
「ちょっ…、まっ、ここ病院ですよっ」
「んなもん関係ねえ…今すぐ抱かせろ。」
実は蓮は、外の顔はものすごく良いくせに、俺だけにはかなり鬼畜ドSになる。
それはそれで嬉しいんだけど…
「ちょっと、コーヒー零れるっ…!」
「もう2週間もヤってないんだぜ…?もう限界だ」
「あっ…」
俺の持っていたコーヒーを奪い取ると、2人分一気に飲み干し空いたカップをテーブルに置くとソファに押し倒された
「んっ…」
早急に仕掛けられたキスはほろ苦いコーヒーの味がした
「拓海…」