Novel
□夏休みの予定
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「手塚、海に行こう!」
「お前の肌が焼けるから行きたくない。」
「じゃっ、じゃぁ、室内プールに行こう!」
「お前の水着姿を他の奴に見せたくないから行きたくない。」
「・・・・・・じゃ、じゃぁ・・・・・お祭りは?」
「お前の浴衣姿を(以下略)」
「手塚!!」
ついに顔を真っ赤にして、不二はさけんだ。
「なんだ?」
「・・・・・・」
真っ赤な顔で何度か口を動かして不二は口を閉じた。
言いたいことは諦めたようだ。
「じゃぁ、どこならいいの?」
「・・・・・・・テニスコートは毎日のようにいるよな。」
「うん。」
「映画は見たいものが違うし、買うものはないし・・・・・・」
「・・・・・・・どこに行けるの?」
「さぁな。」
肩をすくめて手塚は言う。
少しして不二はふてくされたように口を開いた。
「手塚は僕とどこにも行きたくないの?」
「そうではない。」
「だって、全部否定してるでしょ?僕といるの嫌なの?」
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