Novel
□祝福
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久しぶりに家に帰ってみたら・・・・・・
「あっ、お帰り、裕太。」
「お邪魔してます。」
兄貴と手塚さんが居間で
キスしようとしてた。
「な、な!?」
「あら、お帰り〜裕太。」
「ちょっ、姉貴!なんだよ、これ!」
二階から降りて来た姉は俺が指差した居間を見る。
「何。って、周助に手塚君。」
「いや、分かってるって!」
「じゃぁ、何が聞きたいの?」
不思議そうに首を傾げる姉。
なるべく居間の方を見ないようにしながら問いかける。
「なんで兄貴が手塚さんと・・・・・・」
「あぁ。なんでって・・・」
「付き合ってるからよ。」
当たり前だと言わんばかりに姉貴は言うと、俺の前を横切り居間に行く。
「周助、手塚君、お茶でも飲む?」
「いる〜!あっ、手塚はコーヒーの方が良いんだよね?」
「そうだったわね。」
手塚さんが肯定する前に姉貴はコーヒーをいれはじめる。
「手塚は、ブラックコーヒーだよね。」
「あぁ。不二はミルクと砂糖をいれた甘いやつだな。」
「だって、苦くて飲めないんだもん。」
ぷぅ。とほほを膨らませる兄貴。