Novel

□大好き
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いきなりですけど・・・・・・

僕は手塚が大好きです!!





大好き





「おはよう。」

朝早く行われる部活。

他のみんなはめんどくさいなんて考えているかもしれない。

けど、僕はそんなことはない。

だって・・・・・

「おはよう、不二。」

手塚と一緒にいれる時間が増えるから!!

僕が部室に入るのと入れ替わりに着替え終わった手塚が部室を出て行く。

「〜〜〜〜〜〜、英二〜!!」

「おはよー、不二。」

「手塚に挨拶してもらっちゃった!!」

「うん、聞いた聞いた。よかったね。」

着替えている英二に抱きつき話すと、ちゃんと返事をしてくれる。

乾とかたかさんに言ったらみんな生返事なんだよね。

あっ、大石は何故かおなか押さえてたな〜。

「とりあえず、着替えない?」

「あっ、早く着替えてコート行かなきゃ!!」

手塚といれる時間が少なくなっちゃう!

そう僕が叫び着替えだすと周りから溜息が聞こえてくる。

「本当に、不二って手塚のことが好きなんだね。」

「うん!」

満面の笑みでそういうと、英二は「あっそ。」と呟く。




「じゃぁ、付き合ってんすか?」




越前君の言葉に、僕は固まる。

慌てて桃達が越前君の口を塞いでいるけど、もう遅い。

「付き合ってないよ・・・・・・・・・」

悲しい現実を突きつけられたような気がして、僕は沈み込む。

「えっ、だって・・・んぐ!」

「お前はもう黙っとけ!!」

まだ何か言おうとした越前君の口を塞いでいる。

ずーんと沈んだ僕に英二が慌てて駆け寄ってくる。

「ふ、不二!コート行こう!!」

「うん・・・・・・・・・・僕、一人で行くよ・・・・・・・・・」

何か英二が言いかけたけど、僕は気にせず着替えを済ませて部室を飛び出した。
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