◇ジロ跡text【2】◇

□The world of “Queen of Hearts”
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地面をぬけて地球のまん中。それはどこにつながってるんだろう。
ためしてもE?
市松の小路を抜けて天空へ飛び込んだ。影も花も星空も。
みたものぜんぶ、あおからぴんくに変わるんだ。
ジャングルもきれ〜な庭園も、小高い岡もパーティー会場もみんなあとべのためにつくったの。
せいいっぱいのおもてなしをあげるからついてきて!
「で?どっち行くつもりだ」
整然と並ぶ木立の中。
立ち止まるオレに、素朴な疑問を投げ掛ける。
行き先示す看板が、空(くう)を指して定まらない。
ここからは。
「あとべの行きたいとこ次第だよ」
きみは眉を顰めて尚も云う。
「行きたいとこって‥」
ねえ、このセカイであとべが辿った道と路、ぜんぶ思い出してね。
「オレは知らない。でも、行かなきゃ」
それでオレだけに教えてよ。

道さえ決まれば進むのみ。
道さえ決まれば進む最善の道だって一緒に決まるんだ。


もしも。

このセカイがおっきくなりすぎて、
お終いむかってしまいには消滅するんだとしても、
オレはまたあとべのためにつくったげるよ?


いまのところ、出口への道を知ってるのはオレだけだ。
でも、出口への道を教えてくれるのはあとべだけなんだって。





 幾何学はゼロと最大を超えた
    出口は入り口となる


END.
「The world of “Queen of Hearts”」
20070214

Thank you For Your Reading!




跡部:ハートの女王(法)/白うさぎ(従順)/アリス(好奇心と理論)
慈郎:チシャネコ(頭脳)/三月うさぎ・マッドハッター(ヘドニズム?)

ていう設定の走り書きがありました。(毎度よくわかんない)
ヴァレンタインが近付くにつれて茶色赤ピンクとカラフルに、ポップにいろどられるショーケースをみながら、そういういろを練りまぜたのを書きたいとおもって。そして毎度ながら補足が蛇足になるのです。
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