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□乙女座の教師
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「刹那・F・セイエイ、ちょっと職員室まで来なさい。」
乙女座の高校教師、グラハム・エーカーに呼ばれて、仕方なく刹那は席を立つ。
「刹那、僕も一緒に行こう。」
ルイスの護衛をアレルヤ(不良番長)に任せ、ティエリアと刹那は職員室に向かった。


「ちょり〜っす」
勢いよく開けたドアの向こうでは、グラハムが仁王立ちで待ち構えていた。
「遅いぞ、刹那。おや、君は……」
「ご機嫌よう、先生。ティエリア・アーデです。」
美少女設定中のティエリアは、さっきまでの様子からは想像出来ないほどの愛らしい微笑みで挨拶をする。
「君を呼んだ覚えはない。帰りたまえ!!」
「ご機嫌よう」
ティエリアはグラハムの台詞を見事にスルーした。
「ご機嫌ようではない。早く帰りたまえ。」
「ご機嫌よう。」
「今日の私は虫の居所が悪くてね。」
「ご機嫌よう。」
「私は女には興味がないのだよ!!」
その一言に、今まで待たされていた刹那とせっかくの美少女設定を否定されたティエリアが同時にキレた。


「「この乙女座がっ!!」」


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