novel
□take back
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「ふざけないでよっ!!」
ーバチンッ
頬を思い切り引っ叩かれ、そこからじんわりと痛みが広がる。
「…痛っ」
「最低だよ、ユチョンっ!!」
よろける俺の胸倉を掴み、尚も凄まじい形相で詰め寄り続けるソヨン…だったよな、名前…
つい先程までさめざめと泣いていたくせに、「お前の友達と寝た」と言うたった一言で、ここまで豹変出来るとは…
…女って怖いよな、本当に…
「何でよ?何でスヒと寝たのよ!?」
「何でって…誘われたからだよ」
「何それ?
…じゃあ、ユチョンは誘われれば誰とでも寝るわけ!?」
「そりゃあそうでしょ。だって男だもん、俺」
「…信じられない…」
「……」
…信じられないのはこっちだよ…
たった数回関係を持っただけで、当たり前の様に彼女面をするなんて…
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