novel
□no one but you&me
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リビングで過ごす何気ない時間。
真っ黒な革張りのソファーに二人で座る時、
ユノは必ず、俺を後ろからギュッと抱き締めて座る。
二人っきりでも、他に誰かいても、
そんなこと関係ないみたいに俺を呼ぶユノ。
…これって、
ユノにとって俺が特別ってことだよね…?
ユノの腕の中、切なくなる程の幸せを感じていたら、
「俺、この女優好き。
スタイルいいし、綺麗だし。いいよなぁ」
肩越しに聞こえた、あまりにデリカシーのないその言葉。
…俺のこと抱き締めながら、
違う女の話なんか…しないで…
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