ぼくらは、みんな、いきてる

□mission10
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嘘の真実なんて伝えたく無い


けど正しい事と正しい選択は


違ったり、するものだから。






【mission10】






私は跡部君が最初から私達を殺すつもりだったと伝えた。

もし跡部君がゲームに乗ってないとバレたら助けられた私達や生き残ってる氷帝の人達の命が危ないから。

憎まれ役になってくれた跡部君の為にもそうするしかなかったんだ。

そしたらやはり越前君は地面をぶっ叩く程見事にお怒りになって桜乃ちゃんはしゃがみこんで泣き出した。




ガッ…





「…やっぱあの人は猿山の大将だね。ちょっとでも信頼しかけた自分が恥ずかしい。」





「ひっ…ひっく………」

「泣くな、竜崎。」



オイオイ女の子にあたるんじゃないよとツッコミを入れたい所だが今の所下手な慰めは止しておこう。

私がもし越前君の立場だったら当たる所かパニクってるかもしれないし。

そういう意味では気付ける材料をお父さんが託してくれてて良かった。

首輪、As、ポリスマン。ひとつでも欠けてたらいろんな事に気付けなかったかもしれない。
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