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□EDEN
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やっと

やっとここまで堕ちてきたね

誰も僕らの邪魔はさせない

お手を拝借
さぁ、昏闇でワルツを



―――パンッ、パァン



クスリと、火薬の混じった死臭

転がった無数の肉体

「…気持ちワル」

それは、僕らを除いて空っぽの空間

「キスしろ」

それは、僕らしかいない満たされた空間

「もっと、」

足りないものは
僕らを繋ぐ永遠の錠

「手加減すんな」

君が、
紅い海で溺れないように、

「…壊してくれよ」

いらないモノは、捨ててきたんだ、

「離れんな」

―――ぜんぶ。

「…ねぇ」

…うん。

もうコトバさえ煩わしい

「ん…」

君の血を貪って

「…あっ、あ」

ひとくちでもう極楽

「…っ、バカ」

毒よりタチの悪い蜜

「やめるな」

身体さえ邪魔だ

「………久保ちゃん」

どうして、ヒトは一つに融け合えない

「…くぼちゃん」

こんなに身軽になって

ぐちゃぐちゃになって

君で溢れてるのに

「……ぼ、ちゃん…」

泣かないで

泣かないで

「…なぁ、いる…のか?くぼちゃ…」

ここに居るよ。

「も、何も、わかんな…っ」

僕の総ては、君だから。

「―――ッ…!

はっ、はぁっ、…はっ」

君がいる限り
僕がいる



終わらない欲望を
本能のままに



このまま、
ずっと



もう
ナイフもピストルもいらない



一糸纏わぬ
二匹の獣



暗い
昏い



闇に浮かんだ



舵の亡い舟



二匹を乗せて



どこへ逝く



fin.

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