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□code:rain
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―――しかし、その唇は、久保田の人差し指にふにゃんと突き当たり、無情にも時任の欲望は叶えられなかった。
「久保ちゃん、起き、…!」
「うん。イタズラ好きの悪い子猫ちゃんには、お仕置きが必要かなー?」
「い、いつから…?」
「最初から?」
「…ぐぁぁあ!ハメられたーーーっ!
久保ちゃんのアホ!悪趣味!!」
「悪趣味は、お互い様」
「じゃ、あの反応は…!?」
「んー、演出?
どう、少しはカラダ、あったまったっしょ?」
「し、知るか…っ!」
「時任ばっかズルいなぁ。
今度は、俺の番だよね?」
ぬるま湯のような季節に浸っていたら
急に
寒さが襲ってきた
窓を殴った雨粒で
君の星座描いたって
部屋にひとりじゃ
意味がない
いくら傷つけたっていいよ
君がくれた弾痕なら
それさえも媚薬
真実じゃなくても構わない
魂が教えてくれる
言葉じゃないこと
fin.