MAIN

□ownership
1ページ/1ページ


「これはまた、随分と…、」



「…でしょ?

まぁ、目立った外傷はないみたいなんだけど、もう丸三日、おネムでね。

…それに」



「この手、ですね」



「そゆこと」



「…例の新種のドラッグ『W・A』に、獣化した手を持つ少年、ですか…。」



「さっすがコウさん、話が早いね」



「その情報に関してはたぶん、現段階では、あなたと同じものしか持ち得ていません。
新しいモノを仕入れ次第、ご連絡しましょう」



「どーも。

…で、どんなカンジ?」



「仰るとおり、特に目立った傷はありませんし、この手以外に関しては、問題ないようですね。
疲労と、精神的なショックによる昏睡状態のようですから、そのまま安静にしていて下さい」



「…ほーい」



「―――このまま、『飼う』おつもり、ですか」



「…さぁ、どうかな」



「難しいですよ、一度飼われてから捨てられた猫は。
それも、鑑札付き…」



「………逃がす方が、悪いっしょ?」



「……………。

おや、巧く逃げましたね、久保田君。」







白紙の、帳が欲しかったのかも知れない

例え一度書き殴られたものでも

所有者の手を放れれば

汚された頁は
千切って棄てられる


ただ、描いた軌道をみせてくれる

自分だけのカンバス







 (…ごめんね?
 俺なんかに拾われちゃって)







continue…?
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ


©フォレストページ