The darkness looks for light and

□-prologue-
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―とある森―

"何か"から必死になって逃げる異形のもの…

「ク、ナンダアイツハ!バケモノカ!?」

それを追う者…

「…フン、往生際の悪い…、それに……」

そこまで言って男は加速する

「化け物に化け物呼ばわりされたくないね!!」

そして、手に持っていた剣で"化け物"の心臓を突き刺す。

「グッ……」

「悪いな、これも仕事でね。だが、まぁ、急所を貫いた、少しは苦しまずに逝けるだろう…」

そう言い、男が剣を引き抜くと"化け物"はまるで砂が散っていくようにして消えた……

「……これで終わりか…」

男が剣を納めるとほぼ同時に電話がなる。

「……なんの用だ?」

「フォッフォッフォッ、仕事の依頼じゃよ。『悪魔の幻影(ディアブルファントム)』君。」

どうやら電話先の主は老人らしい

「その名は捨てた、それで…仕事の内容は?」

「そぅじゃったか?、依頼はおおまかにいえば護衛任務じゃな」

男は少しばかり考え、老人に質問する。

「護衛……、長期任務か?」

「そぅじゃのぅ…。引き受けるのなら麻帆良に来なさい。詳しいことはそれからじゃ。待っておるぞ。」


「…フン、報酬ははずんでもらうぞ」

そう言って、男は電話をきる…

「麻帆良か……久方ぶりだな」

そして、男は闇夜に消えていく……





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