Novel
□もう一度。
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もうこの世界に君はいない――
いつからかだっただろうか―
僕が君の側にいたいと願ったのは
「雲雀さん。別に無理して戦わなくていいですからね。」
君はいつもそういいながら僕に悲しそうな笑みをしてぃるのは僕は知っている―。
別に戦いたいわけでもないし戦いたくないわけでもない。
でも僕が戦わなかったら君の手が汚れていくんでしょ?
なら僕は戦うよ。
たとえ僕が死のうとも君の手が汚れないのなら―
君が死なないのなら―
それでいいと思ってた。
でも―
勝手に死ぬのは許さないよ?
「―ねぇ。…綱吉。」
なんで君がいないの?
「大丈夫ですよ。僕がみんなを置いて死ねるわけないじゃないですか。」
笑いながらいう君――。
「…―それに‥まだ雲雀さんとも、一緒にいたいですから‥ね。」
頬を染めながらいう君――。
あの時言ったよね。
じゃあまた笑ってよ。
「雲雀さん」って呼んでよ。
なんで目を開けないの?
まだ死ねないって言ったじゃない――。
「――綱吉…。」
君はもういない。
今日の大空は今までで一番、蒼く澄んでいるように見えた――。
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