貴方と見る夢・・・
□仕舞い込んだ恋心
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いつも通る家路からズレて近道である裏路地を通って家に向かう
お父さんによると裏路地は柄の悪い人達の溜まり場だからこの道だけは絶対に近いづいちゃいけないって昔から言い聞かされてきたけど・・・
聞いてきた通りのような想像と今のこの現状とは全然一致しない・・・
不気味なくらい暗い闇だけは想像していたモノと一緒のように感じた
「表よりも暗い・・・こんなにも違うんだ・・・」
幾ら見渡しても辺りは凄く静かだった
正直
怖かった・・・
でもその時は早く家に帰らなくちゃいけない
という思いで一杯だったからそのまま止ることなく走り続けた
「ハァ・・・ハァ・・・あと少しっ」
もう少しで表にで出れる
そう思った時だった・・・
私の身体は急に動かなくなった
違う・・・
動かないんじゃない・・・
動けなくなったんだ・・・
そう頭で理解出来た頃にはもう遅くって
首筋には冷たいモノがヒヤリと当たっていた
刀だ・・・
「・・・っ」
「動くんじゃねぇぞ」
頭中に低く響くその声に私は死を直感した
ここで殺されるんだ
と思った
そう思っていたら
「お前もコイツ等の仲間か?」