呼ぶ声
「あ!赤とんぼ!」
織姫は河原で見つけた
赤とんぼを追いかけて
フラフラと歩いていた。
このまま気付かずに
進めばどこに行って
しまうかわからない。
そんなことお構いなしな
織姫はどんどんと
町外れの方へと
進んで行ってしまった。
「待ってよ〜赤とんぼさん!」
「 」
声が聞えた気がして
織姫が振り返る。
「井上。」
そこには織姫の
大好きな一護がいた。
「黒崎くん!」
「こんなことで何やってんだよ。帰るぞ。」
「うん!」
「ったく、1人にしとくとドコ行くかわかんねぇな。」
「でも、黒崎くんがあたしの名前呼べばドコにもいかないよ?」
「そっか。」
エヘヘと返す織姫。
それに対して
微笑み返す一護。
あなたがあたしの
名前を呼べば
どんな時でも、
どんな場所でも、
あたしはその声に
気付くから。
だからいつまでも
呼び続けてね。
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