マイソロ連載小説

□4.仲間入り
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「クラトスー、来たよー!」
いつものように、ミルラがギルドのドアを勢い良く開けて、入ってくる。
「静かに入れと・・・」
「次の任務は何?もうそろそろアドリビトムになれる?」
「人の話を聞・・・」
「ね、早く教えてよ!」

クラトスは大きく溜め息をついた。人の話も聞けないような奴が本当にアドリビトムに入って大丈夫なのだろうか。
大いに不安だが、とりあえず任務について説明することにした。

「今回の任務は、結界の社殿に行って<ロイド>と言う人間を探してくることだ。ロイドは我等の仲間だが、任務から帰ってこないのでな」
「ふーん・・・。ロイドってどんな人?特徴とかないの?」
「特徴か・・・。強いて言えば、まっすぐな人間、ということだな」
「それだけ?」

「お前に人の本質を見抜く力があれば、すぐにわかるだろう」
「むー・・・」
ミルラは少し不満そうだ。
「何で結界の社殿なのよ」
「そこかよっ!!」
いつの間にか来ていたモルモが思わず突っ込む。

「あれ、モルモ居たの?」
モルモはまたがっくりとうな垂れる。
「もう、ミルラ・・・。それで、任務の事は判ったの?」
「うん!ロイドを探すんだって」
「ふーん・・・、そっか。じゃあ早速結界の社殿に行こう!」
「おー!」

ミルラはまた、ギルドのドアを勢い良く開けて飛び出していった。
「・・・せめて開けたら閉めてくれ」
クラトスは、呆れた様に呟いた。





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