マイソロ連載小説

□3.人の痕跡
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「ここが、結界の社殿・・・」
ミルラ達は、薄暗い内部に足を踏み入れた。
「気をつけてね、ミルラ。魔物がいるみたいだよ」
モルモは警戒を促す。
「わかったー」
ミルラは斧を構えて、戦闘に備える。
「よし・・・じゃあ、奥に行って見よ」


       * 


「ふ〜疲れた・・・」
ミルラは疲れてしゃがみこんでしまう。
「ちょっと!ミルラ!何処に座ってんの!」
「だってしんどいんだもん。人の痕跡なんて見つからないし・・・」
「だからって地面に座りこんじゃ駄目!!」
ミルラと出会ってまだ数時間。
モルモはすっかり彼女の母親的存在と化していた。

「ほら、もうちょっとだけ頑張ってよ」
「やーだー!モルモは戦わないから疲れないと思うけど、私は戦ってるんだから疲れたの!」
「う・・・。と、とりあえず、早く行くよ」
痛いところを突かれたが、落ち込んでいられない。
ミルラを無理矢理連れて、さらに奥へと進んでいく。




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