□1.突然の出会い
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それはある晴れた日のこと。
銀髪の少年、セネル・クーリッジはたまたま海に出ていた。
何でも最近、怪しげな光が海上でしばしば目撃されるらしい。
それで、マリントルーパーである自分が調査に行くことになったのだ。

(怪しげな光って何だよ・・・。)
船でかなりの時間見回っているが、それらしいものは見当たらない。
諦めて帰ろうとした、その時。
不意に前方がまばゆく光った。

「・・・?何だ」
セネルは一旦船を止めて、様子を伺う。
甲板から身を乗り出して見てみると、光っているのは何かの陣みたいな物だった。
かなりの大きさがある。

「何なんだ、これーーーー!!」
突然、船が大きく揺れた。
セネルは身を乗り出して居た為に、海に投げ出されてしまう。
「わああっ!!」
彼が落ちたのは、ちょうどその陣ーー譜陣の中心だった。
彼はまだ知らない。
その譜陣が異世界への入り口だったことを。
そしてその先に、何が待っているのかも。
どんな出会いが、あるのかも。



       *



「これが、ユリアロード・・・」
ルークはまじまじと辺りを眺める。
魔界にあるにしては、神秘的な感じのする部屋にそれはあった。
「これを使えば、地上に出られるわ。」
行くわよ、とティアは先に歩いていく。
ルークもそれに続こうとした時。
突然譜陣が輝いた。
「な、何だ!?」
ルークは腕で光を遮りながら、譜陣を見つめる。
やがて、光が収束していく。
その後には。





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