マイソロ連載小説

□4.仲間入り
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「確か、今ここを曲がった筈」
ミルラはその超人まがいの脚力で、少年の姿を視認できる距離まで追いついていた。
「・・・よし、じゃあ行くよ、モルモ」
振り返って話すが、後ろには誰も居なかった。

「・・・はぐれたのかな?」
ま、帰りに拾えばいいか。
そう言うとミルラはモルモの事を一瞬で思考の外に追いやった。

斧を構え直して、角を曲がる。
やはり、少年はそこに居た。
ミルラは、その少年に話しかける。
「ね、あなたがロイド?」
少年は、その名前に反応した。

「何で俺の名前を・・・やっぱりお前、ガンゼルの手下だなっ!」
少年は双剣を構える。
「え、違うよ、私は・・・」
「捕まるわけにはいかないんだよっ!」
話を聞き入れるつもりは向こうには無いらしい。
地面を蹴って、こちらに斬りかかってきた。

「ちょっと、待っ・・・」
ミルラは予想だにしなかった少年の行動に戸惑いながらも、何とか斧で攻撃を防いだ。
だが。
「喰らえ!獅子戦吼!!」
少年の獅子の気に、吹き飛ばされてしまう。

途中で受け身を取って、地面にうまく着地する。
(どうやら、アイツがロイドで間違いなさそうね)
人の話を聞かずに、まっすぐに自分の意思を貫く少年。
(さて、どうしよう)








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