マイソロ連載小説

□2.アドリビトムに入る為
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「街から出てはいけない?そんな決まりがあるのか・・・。困ったな」
街の広場で、先程まで繰り広げられていた騒ぎによると、街の統治者ガンゼルは、街の出入りを禁止しているらしかった。
「ねーモルモーはーやーくー」
「あのガンゼルって男・・・一体何を」
「モールーモ!」
「だー!!ミルラ、ちょっと黙っててよ!」
「早くギルド行こうよ」
「また我儘・・・じゃなかった。
そうだね、行こうか」




ギルドは、とても奥まったところにあった。
「ここだね・・・」
モルモはドアをノックしようとする。
すると。
「こんちはー!!」
ミルラがドアを勢いよく開けてしまった。
その声に、受付に座っている女性と、近くに立っている男性が玄関に注目する。
「いらっしゃい。依頼かしら?」
女性から声を掛けられる。
「えっとねえ、アドリビトム!」
確かにそう言えば話は通じるとチェスターは言っていたが。
あまりにも唐突過ぎるだろう。
「あなた、それは誰から聞いたの?」
「チェスターから」
「そう・・・」
女性は傍に立っている男性を見る。
「クラトス、新参者が来たみたいよ」
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