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□ここちのよい場所
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AM4:00
夜中と夜明の間、
普段ならとっくに寝ている時間なのにまだ眠くない。

隣には猫のように体を丸めて眠る彼の姿。


「可愛い寝顔…」

一番無防備で愛らしい姿に思わず口角が下がる。

スゥ…スゥ…

規則正しく奏でる寝息までも愛しく、その口を塞ぎたい衝動に駆られる。

「写メ撮ったら怒りますかね」
携帯を取り出しカメラモードを起動させて………
シャッターボタンを押すのに戸惑う。


シャッターの音で起きたらどうしよう

でもこれだけ寝てるなら平気かも?

でももし起きたらすごく怒るだろうな…あぁでも…



「いつまで見とる気じゃ、やぎゅ」
突然彼の瞳が目に飛び込んできた。

いつの間にか時間が過ぎていたらしい。外が薄明るくなってきている。

「い、いつから起きてたんですか」
あまりにビックリしすぎて声が裏返る。
「今。つかナニ人の寝顔盗撮しようとしとるんじゃ」
彼の手に奪われた携帯は、ぽいと放られ部屋の隅に。


「……あまりにも可愛らしかったので記録しようかと」
「したらしょーぞーけんのシンガイで慰謝料要求するからの」
「そんな…」
ひどいですと言おうとしたが、ぐっと頭を捕まれ痛みで言葉が宙に消えた。

「それよりお前のせいではよ目が覚めた」
責任とりんしゃい。


彼は肉食獣のように舌なめずりをすると、
ワタシをベッドに押し倒し、
ワタシの下肢に手を伸ばした。





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