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□祝日はお祝い
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3月21日。
春分の日。
世間で言うといわゆる祝日。

まぁそんなのはオレには関係ないけど……



「今日何かあったか?」
テーブルの上には小さいサイズのホールケーキ。
柳生はやたら何かと記念日にかこつけて祝いたがる。
まぁ甘いものはキライではないからいいのだが……

「何言ってるんですか、今日は春分の日じゃないですか」
それがどうした、と怪訝な表情をすると

「祝日は全てニオウくんを祝うためにあるんですよ」
有無を言わせないニッコリ笑顔。

「……あっそ」
何を言っても変な理屈で突破されるのが分かっているので、何も言うまい。

ワインを開けて自分と柳生のグラスに注ぐ。

「ん」
「では、乾杯」
グラスの当たる音と共に不意に引き寄せられ触れるだけのキス。
「おめでとうございます、ニオウくん」

何が「おめでとう」なのかわからんが、
嬉しそうにしている柳生を見てるとまぁいいかと思えてくるから不思議だ。

「やぎゅうも、オメデト」

































******
お久しぶりです。
こんだけ更新がないサイトに来て頂いてありがとうございます。
久し振りに書いたら柳生が恐ろしく気持ち悪くなってしまいましたがお許し下さい。
先日羊が誕生日を迎えまして、このSSはプレゼントとしてかの方に献上いたします。
読んで下さり、ありがとうございました。

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