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□柳生のハジメテ話
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『初めての恋』
〜初めてシリーズA。@とは直接的につながっているお話ではありません〜







この感情が「恋」だと人から教わってから、ワタシの心は落ち着きがなくなった。


用事がありもしないのに彼の教室を通りがかっては、彼が誰かと楽しそうに話しているのを見て自己嫌悪に陥り。
自分以外の者に笑いかける彼が疎ましく。
挙げ句彼が女子の匂いを纏っていようものならその首を絞めてやりたい衝動に駆られる。

そんなことを思う醜い自分が嫌でたまらない。



それなのに。


「やぁぎゅう」
彼に名前を呼ばれるだけで舞い上がってしまう自分がいる。


めまぐるしく変わる感情。

それに振り回される自分。

いっそ彼に知られて軽蔑されればいいのに。


誰かどうにかしてよ。
今日も眠れない夜が来る………





おわり

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