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□爆ぜる音
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「ニオウくん…」
怖々雄を擦り彼の名前を呼べば、いつか見た夢をリアルに思い出す。


『オレが気持ち良くしたるけぇ大人しくしときんしゃい』
そう妖しく笑ってワタシの雄を口に含む。雄に絡むニオウくんの舌の感触に体が浮きそうな感覚を覚える。


「はっ…ニオウくん…やめ…」
擦っているのは自分の手のはずなのに脳内では夢の感覚にとって変わっている。

『何言うとる。ココはもっとておねだりしとぅが』
くぷと彼の舌が鈴口を刺激し、その快感にたまらなくなる。

「も…出るっ」

『よかよ全部飲んだるけぇ』



「ワタシはなんてことを…」
吐き出した熱を受け止めた手を洗いながら先程の行為を反省する。いくらあんな夢を見たからと言ってこんなことをするなんて……しかもそれが快感だなんて。


パチン。
また爆ぜる音。

「ニオウ、くん…」
彼の名を呼ぶ度に爆ぜる何か。その正体が何か今はわからない。
ただ、
ただ自分にとても大切なものになる気がした。










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