キリ番†小説
□愛してるの伝え方
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どれくらいたっただろうか。
体のダルさは治らないまま部屋に近づいてくる気配を感じ、八戒は目を覚ました。
「…ゴホ…ゴホ。
悟浄?」
買い出しから帰ってきたのかと声をかけると、
びしょ濡れになった三蔵が紙袋を数個抱えてドアから姿をあらわした。
「っ三蔵!!!???
どうしたんですか!!??そんなにびしょ濡れで…」
ベッドからでようとする八戒を三蔵の声が制止した。
「いいから…
てめぇは寝てろ。」
ドサッと音をたてる紙袋が中の物の重さを表す。
「三蔵。それなんですか?
買い出しなら悟浄たちがまとめていってくれるのに。」
「ッチ…それじゃ意味ねぇだろ。
おら。頭あげろ。」
何故と不思議な顔で三蔵を見るとその手には氷まくらが。
三蔵から目をはなし後ろの紙袋に目線を移すと
紙袋からはみ出している冷却シートや栄養ドリンクが数多くあった。
「三蔵…///
それ…僕のために?」
たどたどしく聞いてみると少し赤くなった三蔵が
「お前以外に買ってくるか」
と言い捨てた。
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