レモン★スカッシュ
□紫の嫉妬は大嵐
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夜が近づいてきたころ。
ジープも八戒の手厚い看病のおかげで熱もだいたいさがってきていた。
「少しおちついたのかな…。」
ジープをのぞきこむ悟空。
「えぇ。
明日の出発ができるわかわらないですけど…。」
チラリと三蔵をみる。
「しょうがねぇだろ。足がなければ前にはすすめん。」
「あら、三蔵さま優しいのねぇ〜♪」
三蔵は悟浄を睨み付けながら銃をかまえた。
「三蔵。ジープが起きちゃいます。」
八戒の制止のこえ。
それに、悟浄のからかいもプラスされ三蔵がキレた。
「ッ…うるせぇ!!バ河童!!!!!!!!!」
いきなりの大きなこえにその場にいたもの全員が固まった。
三蔵は無言のまま、八戒の手をひき森へはいっていった。
「三蔵ッ!!!
…雨なのに。」
「三蔵さまオネムかしら。」
その場には、悟空、悟浄、ジープのみが残され雨の音だけが響いていた。
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