レモン★スカッシュ
□紫の嫉妬は大嵐
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ひたすら西にむけて旅を続ける三蔵一行。
しかし、突然の雨に襲われ近くの洞窟で足止めをくらっていた。
「キュウゥ…」
「どうしたんですか?ジープ?」
弱々しくないたジープの様子がおかしい。
いつになく顔が赤く体は熱をおびている。
八戒がそっとジープの首元に触れた。
「…ッ!!!ジープ!!!あなた熱があるじゃないですか!!!???」
「えっ!?
なに、ジープ熱あるの!?」
「キュュウゥン…」
悟空への返事にも
元気がない。
「悟空!!
袋の中の布をたくさんもってきてください!!!!
悟浄は水を、三蔵は火をたいてください。」
「おっ、おう!」
「はいはい〜!!;;」
「チッ…。」
各自それぞれの仕事にむかった。
その間八戒はジープの側についていた。(ジープが八戒にのっている)
「すみません…ジープ。
もっと早く気づいてあげられればよかったんですね……。」
八戒の申し訳なさそうな顔にジープは「キュ…」と鳴いて頬を舐めた。
火をつけおわった三蔵はその場面を見ながら無表情のまま煙草に火をつけた。
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