STORY(パラレル)

□君がくれたTeatime
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ログハウス風のその喫茶店は、店内はたくさんの緑にあふれていた。照明はランプだけなのだが、大きな窓からは外光が差し込んおり明るく、ランプがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出し、BGMのビートルズが店内を爽やかに彩っていた。

「いい雰囲気じゃん。」

「うん、そうだね。」

公園が見える窓際に二人は席を取った。夕暮れにはまだ間があるせいか、公園には多くの親子連れでの姿が見える。犬の散歩をする者、ジョギングする者、コンビニで買ってきたのかおにぎりをほおばる者、思い思いに過ごしている。(もう少し早く来てたら花が綺麗だっただろうな)などと思っていた不二の頭の上で声がした。

「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか。」

低いが甘く優しく響く落ち着いたその声は、不二の心に甘い衝撃を与えた。
なぜか早まる鼓動。
そっと声の主へ目をやると、眼鏡の奥で優しい瞳にぶつかる。
益々早まる鼓動。

「何になさいますか。」

その声がもう一度掛けられたとき、不二は壁の貼紙を指差し叫びながら立ち上がった。

「あの、アルバイト下さい。」
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