STORY(未来編)

□ここからが…俺達
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春が来て手塚たち青学レギュラーも高等部へ進学した。そして家業を次ぐ河村以外は、勿論テニス部に入部した。

「待っていたよ。高等部でも頑張ってくれ。活躍を期待しているよ。ただ、高等部のテニス部も甘くはないぞ。」

進学した喜びと期待、そして部長から歓迎の言葉を受け、洋々とした前途のようにみんな感じていた。

青学は中高一貫教育だが、若干外部からも入学を認めている。彼、幸村精市もその一人だった。幸村が青学高等部へ進学を決めたのは、手塚が此処にいるからだった。昨年の全国大会での手塚のプレーする姿に一目ぼれし、同級生になるために青学を受験したのだった。
胸を躍らせ臨んだ入学式だったが、手塚の隣には小柄で少女のような面差しの少年がいた。手塚と同じクラスに成れたというのに、その少年のほうが気になって仕方がなかった。
(誰だろう…)
しかし、その少年の名前は直ぐに分かる事となった。新入生代表として挨拶をしたからだ。少年の名は不二周助といった。
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