STORY(跡不)

□対戦
1ページ/3ページ

不二のおかげで、関東大会の手塚戦から立ち直ることが出来た。
そして、愛しい恋人まで手に入れることが出来た。
本来なら、上機嫌で毎日を生き生き過ごすことが出来るはずなのだが…

「クソッ!」

イライラがつのる
悔しい

愛しい恋人ー不二たち青学は勝ちあがり、優勝確実と言われていた立海大付属を決勝戦で破り、全国行きの切符を手にした。

心から本当におめでとうと思う。
良くやったなと褒めてやりたい。

だが、不二は全国の強豪相手に大舞台で戦う。
なのに、俺ときたら全国どころか関東でさえ上位に入れなかった。実力では負けはしない。負けはしないどころか、全国制覇だって狙えるよ思っていた。
不二と肩を並べられない不甲斐なさ
ただ試合を見ているだけの惨めさ
悔しい!
全国で戦いたい!

そんなイライラを打破するため俺は我武者羅にトレーニングに打ち込んだ。

そんな時だった。開催地枠で全国大会に出場できると知らせがはいったのは。

『跡部、全国に行きたい』
『全国に行かせてくれ』
チームメイトが口々に懇願の言葉を口にする。
言われるまでもない、今迄の俺ならこんなお情けでの出場なんて許せなかっただろうが、今ならどんなことだって利用して全国に行っててやる。

『俺様についてきな!』

これで不二と並んだ。



全国出場が正式に決まり、俺は益々トレーニングに励んだ。ただ勝利の為に。弱点などつかず自分の力で相手を叩きのめす為に。不二に華麗なプレーを見せたいが為に。

氷帝も青学も順当に勝ち上がった。
そして、運命だろうか早くも顔を合わせることになった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ