STORY

□燃え上がれ体育祭
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分かっている、分かっているが、俺は不機嫌さを隠せない。生徒会長なのだから、学校のために力を尽くし、誰にも公平でなければならない。しかし、体育祭など無くなってしまえ!あいつもこいつも後でグラウンド100周だ!などと思ってしまう…今日は体育祭、みんな楽しそうだ。体育会系の部活は河村ではないが、バーニング状態だ。しかし、俺はイライラしてしょうがない。ああ…早く今日という日よ終わってくれ!


大会も全国制覇で終わり、青学にはのんびりムードが漂っていた中夏休みは終わった。
学校が始まってしまえば、2学期は行事が目白押しだ。先ずは今月末の体育祭。
青学は学年ごとのクラス対抗戦だ。今までチームとして頑張ってきた仲間とは敵同士だ。3年レギュラーは不二と菊丸以外は違うクラス、つまりみんな敵だ。

「俺と不二は仲間だもんにゃー。一緒にがんばろうにゃ。」

可愛い子ぶってるが、あいつの目は俺にしっかり挑んでいる。不二には悪いが負けるわけにはいかない。

よし!

「…ということで種目は以上でいいか?・・・・質問がなければ代表委員会はこれにて閉会とする。格クラス選りすぐりの代表を出し、体育祭を盛上げて欲しい。以上だ。」

青学では体育祭の種目候補を体育担当教諭で選び最終決定をクラス委員の会議、代表委員会で行う。生徒の自主性に任せる意向だ。但し危険の無いことが大前提だが。


3年1組HR

「種目は以上です。自薦他薦問いません。最低1人1種目です。どうですか?あと、騎馬戦は3年男子全員参加です。」

クラス委員長が体育祭種目を説明した後選手を募った。

「生徒会でも出ていいんだよな」

「構わないはずです。」

「じゃあ、手塚を1000m走に!何か体力ありそうじゃん。」

「だったらさ、障害物リレーはどうだ。俺、手塚が網に絡まってもがく姿見てみたい!」

「応援団でさ、チアリーダーてのは!」

(お前たち、人を何だと思っている。あとで覚えておけ!)

1組は手塚のみ着々と種目が決まっていった。


3年2組HR

「借り物競争大石がいいよ!大石が貸して下さいって言ったら、みんな安心して貸してくれるよ。」

決まったようだ。

3年4組HR

河村、棒倒し。但しラケット持参。う〜ん手強そう。

3年11組HR

「俺は、競技の参謀だな。作戦なら任せておけ。」

参謀って種目?でも決まり。

さてさて、3年6組はどうなったかな。
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