遙か夢弐

□素直は美徳なれど
1ページ/8ページ









「こいつ、俺の弟子でな。名無しさんっていう」













紹介されて、お師匠様の背中から顔を出すと、白龍の神子様と黒龍の神子様、八葉のみなさんがそこにいた。




「帯刀を守るのにいいかと思ってな。ほら、挨拶しろって」





背中をとんっと押されて私は前に出た。





緑の髪の美丈夫が小松様なんだろう。






「名無しさんと申します。精一杯務めさせていただきますので、よろしくお願いします」





「……名無しさんだね。よろしく頼むよ」








そして私と小松様の、奇妙な共同生活が始まった。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ