乙女ゲーム夢2

□君だから
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神宮寺さんはとても目立つ人だった。
















華がある、というのか。




とてもとても目立つ人。




いつも女性が周りにいて、いろんな人とデートをしてるような人。





でも音くんを通して関わりだした神宮寺さんは、何くれとなく私にちょっかいを出してくるようになって、楽しげに目を細める神宮寺さんにときめきを覚えたらまっさかさまだった。





でも華やか故に彼に恋心を抱くのが怖くて仕方がなかった。









「……ふ、ぅ」







庭のベンチで涼しい風に吹かれながら、手元の本に視線を落とす。








でも頭に思い浮かぶのは神宮寺さんの様々な表情で。






好きなんだよね、きっと。







もう自覚せずにはいられない感情に眩暈がした。









好きだけど、彼の本気を信じられないのもまた事実で。






「……」






どうにか、しないとなぁ……。




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