アリス夢
□お騒がせ
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声をかけてきた双子やエリオットの声も無言で突っ切り自分の部屋に私を連れ込むと、ブラッドはそのまま皺ひとつない整えられたベッドに私を放り出した。
どこから取り出したのか、滑らかな動きで首輪をつけられその紐をくんっと引っ張られた。
「っ」
その屈辱的な格好と状況に顔が真っ赤になった。
「ブラッド! 何の真似よ!?」
「君は誰にでも尻尾を振るメス犬のようだからな。首輪をつけた。もう二度と、私以外に唇を許そうなどと思わないように」
「はぁ!? そもそもブラッドが悪いのよ!! わかってる!?」
「承知しているとも。君が嫉妬する姿を見たくてしたが、ずいぶんなしっぺ返しだ」
不愉快そうにそう言って、ブラッドは手荒く紐を引っ張った。
「い、たい、ってば……っ」
抗議の声をあげるもののブラッドはそのまま紐をぐいぐい引っ張って部屋の中を歩いて行った。
「…?」
慌てて着いていくとそこはシャワー室で。
「唇を洗ってやろう。ついでに、やつに触られた場所と、他に男の印がないかどうかを確かめてやる」
「……っ! どれだけ失礼なこと言ってるか……自覚ある?」
半ば青ざめながら尋ねたけれど、ブラッドの瞳は揺らがなかった。
「もちろんだ。さぁ……プレイ開始、といこうか」
くすり、と笑みを作った口元と冷たいままの目元。
その対比が余計に恐怖を煽り立て、逃げようとしたけれど叶わず。
シャワー室に連れ込まれ、首輪をつけられたままSMプレイなのかなんなのかわからないまま私はブラッドの満足いくまで体を蹂躙されたのだった。
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