アリス夢

□年齢差
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そして何時間帯か経ったあと、私はプールサイドを歩いていた。



「盛況ね」


熱さにバテたボリスが浮き輪に浮かんでいるのを見つけて私はプールの中に入ると近づいて行った。


「あれ、名無しさんじゃん・・・・・・にゃにしてるの、ゴーランドは?」


片眉をぴくりと跳ねあげて怪訝な顔をしたボリスに苦笑を一つ。




「忙しいみたいでプールの話もさせてもらえないから、一人で来ちゃった」



「えー・・・・・・それ、まずいんじゃにゃいの?」



呆れた顔と気の抜けた声でそう言われて首を傾げつつ水の冷たい感触を味わう。



「何が?」



「んー・・・・・・オレ、知らないからね。にしてもそんな露出の高い水着着ちゃってさー・・・・・・おっさんが怒るの目に見えるぜ。ま、似合ってるけどさ」



やけに間延びしたダレた声にそう指摘されても意味が分からなかった。



「怒る? どうし・・・・・・」



どうして。


そう尋ねようとした瞬間、怒鳴り声が耳に届いた。


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