アリス夢

□嫉妬させたくて
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「あー、そりゃブラッドが悪いわ」


「ボスが悪いね」


「そうだね〜、ボスが悪い」










「・・・・・・お前たち、少しは容赦という言葉を思い出しなさい」


眉間を揉みし抱いて、ブラッドはため息をついた。







「・・・・・・それで、彼女は部屋にこもりきりか?」


「ん。食事もせずにこもりきってるな」



「・・・・・・」



「他の女の人と間違えてキスするなんて、かっこわるいよね〜」



「ほんとほんと。かっこわるい」



「お前ら! ブラッドはかっこいいんだぞ!? まぁ今回は……ブラッドが悪いと思うけど」





「・・・・・・お前たち、いい度胸だな。よくわかった」




「あ〜、あのさ、ブラッド! 今回の件はブラッドと名無しさんが付き合ってたら回避できてたんじゃないかと思うんだけど……」






恐る恐る切り出したエリオットの言葉に、ブラッドは不機嫌な顔ですっと目を細めた。




言われずともわかっている。




というか、寝起きにまさか彼女がいると思わずに夢だと信じて口づけた自分が悪い。






謝って許してくれるだろうか。




珍しく弱気な自分を自覚して、ブラッドは苦笑した。
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