遙か四
□家路
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「・・・・・・?」
家の外でがたりと音がして、不思議に思って顔をのぞかせるとそこにいたのは全身真っ黒な姿をした男性だった。
意識のないその男性を何とか家に運び入れ、体の傷を手当てする。
明らかな刀傷に怯えながら、額に汗を浮かべてしんどそうにする彼を眺めつづけた。
――――なんて綺麗な人。
見惚れながらも必死で看病を続ける。
生きてほしい。
頑張ってほしい。
何より、目を開けて話すこの人が見たい。
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