乙女ゲーム夢4

□誰そ焦れ(たそがれ)
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「このお転婆が……っ! 肺炎も引き起こしていたくせに何をうろちょろとのんきに動いてるんだ!?」



「えー、だって体が鈍っちゃうし……」




「いっそ鈍れ! ずっと寝ていろ!」



最初と違って元気だなぁ、と思う。


最初は御杜守として演技していたから、それを「気持ち悪…」と斬って捨てた私にそれ以降はぷりぷりと遠慮なく怒ってくる。



まさか守さんに会えるとか思ってなかったから嬉しいなぁ……奇跡ってほんとにあるんだなって嬉しく思った。



「でもそれ美味しいでしょ?」



「・・・・・・美味い」



「えへへー、よかった!」



「・・・・・・黙れ」




「えー、なんでなんでなんでー?」



「やかましい黙れ!」



「もう…」


とは言いながら、そんな風にやりあうのが幸せだなと思う。

だって本当なら会うことの叶わない、住んでいるところの違う人。










・・・・・・彼の復讐を止めたい。

だって、何もいいことを生まないから。


彼に・・・・・・幸せになってほしいから。

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