乙女ゲーム夢4

□誰そ焦れ(たそがれ)
1ページ/9ページ





腕から血を流した女を拾った。

今から思えば、あれは運命だったのか。








「おばあちゃん、料理上手ー!」


「そうかねぇ?」



「おい貴様、何をしている!?」



怒鳴りつけるようにして台所に姿を現した守さんに、お芋の煮っ転がしを差し出した。



「この煮つけすごく美味しいですよ、守さん!」


「いやぁ、名無しさんちゃんは褒め上手だわ」



「……っ! ちょっと大人しく出来んのか、この怪我人が!」



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ