乙女ゲーム夢4
□誰そ焦れ(たそがれ)
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腕から血を流した女を拾った。
今から思えば、あれは運命だったのか。
「おばあちゃん、料理上手ー!」
「そうかねぇ?」
「おい貴様、何をしている!?」
怒鳴りつけるようにして台所に姿を現した守さんに、お芋の煮っ転がしを差し出した。
「この煮つけすごく美味しいですよ、守さん!」
「いやぁ、名無しさんちゃんは褒め上手だわ」
「……っ! ちょっと大人しく出来んのか、この怪我人が!」
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