乙女ゲーム夢

□不潔!
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 こんなちんちくりん、宮本家の恥です!









 なんて言われて、家を追い出されて、それでもお母様に認めていただけるよう

に頑張って、認めてもらえてお母様とも順調に仲良くなっていたある日。
 お母様から「困ったものね」と言って聞かされた言葉に私は目をむいた。

















 迎えに来てくれた柊さんに、




「ふ、不潔!」





 私はぱしりと頬を叩いて走って逃げてしまった。













 だってだってだって!




 女性だけでは飽き足らずに男性にまで手を出してたなんて知らなかった……!







 女性だけならまだなんとかなるかもしれないけど(あ、でもスタイルよくないから無理かもしんない……!)男性相手にどう勝てっていうんだろう!?





 全寮制の男子校、ってどんなのかな?



 頭の中がもやもやとしてきて顔がかーっと熱くなった。


 う、想像の限界が……。









『中学生男子なんてサルみたいなものですよ』










 なんて飄々と言っちゃってさ!





「ッッッ!」




 私にもしてたあんなことやこんなことを男性相手にもしてたんだ……ショック。










 私はすこしひりひりとする自分の右のてのひらをみつめた。






 叩いちゃった……。





 痛かったよね。




 申し訳ない、という気持ちがあふれてきたと同時に、頭の中がすこしだけ落ち着いた。









「そ、だよね……」








 男性同士への偏見なんて、しちゃダメだよね。






 恋愛に性別なんて関係ない、と思うし。色メガネで見ちゃって悪かったなぁ。人の性癖は他人がどうこう言うことじゃ、ないよね。





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