乙女ゲーム夢

□浴衣
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「うわぁ……」



私はそれを見てぽかんと口を開けた。



だって、だって!



「すっごいかっこいいです!グレイさん!!」


「そうか?ありがとう」


 
着物を軽く着こなしたグレイさんなんてかっこよすぎてもうどうしたらいいのか分からない。





……とにかくすごくかっこいい!





ほぁああ、と間抜けな声を上げて彼を見上げる。


自分だって可愛いって言ってもらいたくてめかしこんだけれどももうどうだっていい。

お腹一杯だ。




「……好きです、グレイさん」
ほんわりと笑って心のままに口に出す。



「……」


一瞬呆気に取られたらしいグレイさんがにやりとして私に一歩近づいた。




「え?あれ?」



「……それは、俺のことが?それとも、この『着物』が……?」




色気のある声で耳元に囁かれる……それ反則です、グレイさん!
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