乙女ゲーム夢

□誕生日
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久し振りだった。


自分が忙しいせいでめったに会うことができず、いつもさみしい思いをさせている。

時間がやっと作れたというのになんてことだろう。


正直打ち合わせなどほっぽり出して彼女の所に行きたい気分ではあったが、悲しいかな、そうはいかなかった。

最近戦勝が上がってきているオングストロームには新しいスポンサーが必要なのだ。

それに、まぎれもなく、自分はオングストロームのリーダーなのだから。
 

慧は一つ溜息をつくと強くアクセルを踏み込んだ。
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