遙か夢参

□スパイダーパニック!
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「私着替えたら降りて行くから、都もゆきも先行っててー」



そう声をかけて二人が行ったのを見届けると私は着ていた服を脱ごうと前を寛げて――――何かがぽとんと服と背中の中に入り込むのを感じた。





「っ」



びくりとしつつも物か何かかなと淡い期待を浮かべたその瞬間、背中でそれがかさりと動いた。






「―――――――っ!!!!!!」




声にならない悲鳴を上げた瞬間襖の向こうから声がして私は一も二もなくその人に飛びついた。




「名無しさん? どうかしたんです、か!?」




「っっっ! ああああああーねすと背中なんか入ったの取って取って取ってーーーー!」


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