遙か夢参
□比翼連理
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「あーーー、もう八葉ってどうしたらわかるんだろう…?」
ぽつりとつぶやいたあかねと一緒に私は首を傾げた。
「あと一人だもんね」
「うん。でも、わかんないよー…」
ぐでん、と肩を落としたあかねの背中を軽くたたいて私は笑みを浮かべた。
「大丈夫だよ。今までだって前進してきたんだし、きっとうまく行くよ。蘭さんだって取り戻せたわけだし」
どちらかというとポジティブ思考のあかねの背中を押すためにそう言うと、しばらく黙り込んでからあかねはにっこりと笑みを浮かべた。
「そうだよね! うん、頑張ろうね! 名無しさんちゃん!」
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