遙か夢参

□年齢差なんて
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――――ずっとずっと小さい頃から将臣くんのことが好きだ。



でもね。



何度も告白しようとして、思いとどまる。




――――望美ちゃんには敵わないから。



なんで、あんなにお似合いな人が近くにいるんだろうね。






















冬休みの間、将臣くんの家で過ごしていたせいでお客さんたちとも仲良くなるのは必然で。



「でもなぁ…」




リビングのソファにこてんと横になる。



みんな、ばらばらに出ていくくせに帰ってくるときは全員一緒なんだ。
何かしてるんだろうなとは思う。

それはきっとみんなに妙な結束力があることも関係してるんだろう。



「何も知らない子供だと思ってさー」




―――隠し事されたら、子供だって寂しいんだぞ。



心の中でそうつぶやいて虚しさが増した。



自分と将臣くんや望美ちゃんや譲くんを含む相手側に、見えない壁がある。
それは乗り越えるとかそんなものじゃなくて・・・・・・絶対的なものなんだ。




「・・・・・・嫌になるなぁ、もう」



ただでさえ、手の届かない遠い人だと思ってたのに。




――――もっともっと、遠くなった気がする。




―――好きなの、将臣くん・・・・・・。
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