乙女ゲーム夢3

□この男、変態なり
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「あのねトキヤ、少しお願いがあるんだけど…」




「なんでしょうか?」




「ちょ、近い顔近い頭ぺこりんしたらぶつかる近距離勘弁してください!」



間近にあるトキヤの顔を必死に両手でおしのけるとトキヤは合点したように顔を離した。




「失礼。フライングキスをする距離感でしたね」




「トキヤが言うと無駄に変態くさく聞こえるからやめた方がいいと思う」




「失礼な、いつでも真剣なんです」




「いやそれがそもそも変態くさい」





「人類みな変態という言葉をご存知ですか?」






「ねぇよそんな言葉」




「あります今作りました」




「ねぇよっていうかほんとに顔近い……っ!」



近づく顔をがしりと掴んで抵抗すると不満げな顔でトキヤはじりじりと私との距離を詰めてきた。




「恋人同士の適切距離をご存知ですか?」




「参考までに聞いておこうか!?」





「距離はゼロです」




「ああもう本気で黙ったらいいよお前はッ」





(恋人同士の攻防)

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