乙女ゲーム夢3

□舐めた真似
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「もういい! 蘭丸さんのあほっ」




あっかんべ〜と舌を付き出す。




子供っぽくとも餓鬼だと言われようとも仕方ない。



私はまだ子供だ。かろうじて。「子供」にしがみつける年齢ではある。




しかし。







グイッ!





「!!?」







舌を付き出したまま顎を掴まれ引き寄せられた。






ヤバイ……





 もぞもぞ動いてみるが彼の手の力が強すぎてどうにもならない。




にやにやしてさらに顔を寄せてくるその顔を殴りたいが睨むしかできない。腕を一つくくりに掴まれていた。……どんな早ワザだ。




「舌を付き出して……ねだってるのか?」




「!?」




色気のある低い声で問われて違うと全否定したかったが口は動かない。顎が固定されて口を完全に閉じることも舌を口の中に直すことも出来ずに、舌が乾いてきて気持ち悪い。





「おねだりされたら……答えてやらないとなぁ?」



「!?」





 そんな気遣い余計なお世話だ!





 しかし彼は耳元に唇を寄せた。




「舐めて」



「!?」




「絡めて」




「!!?」




「吸って」




「!!!?」





「腰くだけになるくらい……気持ち良くしてやるよ……」





「〜〜〜〜〜!!!?」



























―――――――――――




「舐めた真似してごめんなさい・・・・・・」




「わかりゃいいんだよ、わかりゃあな」



満足そうな顔をした蘭丸さんに恨めし気な視線を送るとにやっと笑みを浮かべられた。



「…んだよ、足りねぇのか? あぁ?」




その言葉に必死で首を横に振った。



(お腹いっぱいです)

2012/11/4

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