乙女ゲーム夢3
□時間をかけて
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「息をするのも面倒・・・・・・」
親に捨てられて何も感じない生活を送っていた。
だから早く死んでしまいたかったのに、人間という性の業なのか。
面倒なことに生きながらえて新選組に拾われてしまった。
でも誰にも関わることなく部屋に閉じこもっていると、茶色い髪の男がやってきた。
「とりあえずお風呂入ってよ。君、汚いし」
「・・・・・・」
何の反応も返さないでいると、ひょいと抱き上げられた。
それにも何の反応も返さず、連れられるままお風呂の場所に連れてこられ湯船に沈められた。
「・・・・・・」
「それでも何も反応しないつもり?」
はぁ、とため息をついて男は私の服を脱がしにかかった。
されるがままでいると、男の眉間にさらにしわがよった。
「嫌じゃないの? 君一応女の子でしょ。それに僕は男だし」
襦袢一枚にされて肌の色は透けている。
「・・・・・・別に」
一言そう返すとその男は「あ、そう」とだけ言って私の体から布をすべて取り去ると丁寧に体を洗ってくれた。