乙女ゲーム夢3

□求めてくれるのなら
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「藤田、紅茶が飲みたいの。藤田が淹れてくれたものがいいわ」




「かしこまりました。お嬢様」




ふ、と目元を和ませる笑い方が好き。




私は藤田が好き。


とても好き。



でもこの恋心がばれてしまえば、藤田が解雇されてしまうとわかっているから、慎重に気持ちを隠していた。特に両親の前では。





―――好きよ、藤田。
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